事業再生はお早めに

先日来、このHPからご相談をいただいた企業の経営改善に取り組んでいる。
売り上げはほぼMAXに近い状況なのに銀行への返済金額が足らず、個人から融通している状況が続いているのでどうすればよいかという相談であった。
いただいた資料やヒアリングから銀行の元金は止めていない。一部に入ってくるキャッシュフロー(お金)より返済額が大きな事業がある。
銀行から借り入れた資金で調達した在庫が不良化している。などなど。
ある程度、キャッシュフローが出ているのでそれに見合った額を銀行に返済するよう交渉し、その間に不良在庫や経費の削減をすれば十分再生可能であると判断した。
銀行数も少ないし、保証協会も使っていなかったので経営改善支援センターを使用し、2/3の補助を申請することで安価に経営改善計画を作成するように助言した。
しかし、「実は先生・・・・・・・」との話が後からあった。
個人で高い金利のカードローンやフリーローンを借りているとのこと。
本業の借入金は非常に安く(1%台)また固定金利で、長期期間で借りているのにその借入金を返済するために個人で銀行系カードローン(13.5%)や消費者金融(18%)がありその分の毎月返済が200千円以上あることが判明。
個人の返済も含めた計画の再検討が必要になった。
カードローンやフリーローン、消費者金融は借りるときのハードルは低いが返済は非常に難しい。総額が本業に比べて少ないから返せるだろうと考えがちだが、毎月の返済が元利金の合計で金利が高いため元金が減っていかない。つまり返済まで長期間を要する。
その上、何件も借りていることが多いので毎月の返済額は馬鹿にならない。
本業の返済ができないのにその上に借りても当然返済できないから自転車操業になってしまう。
そうなる前に相談していただきたい。
まだまだ改善できたり、借り入れの方法(たとえば日本政策金融公庫でかりるとか)はある。

ぜひ早めの相談をお願いします。

 

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